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会計入力編5【インターネットバンキング導入の利点と注意点】
クラウド会計の強みを活かすため、インターネットバンキングの導入が推奨されます。インターネットバンキングの入出金明細とクラウド会計を連携することによって、入力の手間を減少させ、バックオフィスの改善を図ることができます。
当事務所は代表税理士が30代の若手税理士のため、お客様も比較的若手の経営者又は個人事業主様が多くいらっしゃいます。
同世代(30代)のクライアント様であっても、必ずしも最初からインターネットバンキングを導入されているわけではありません。
インターネットバンキングを導入する利点と注意点について説明します。
インターネットバンキングとは?
インターネットバンキング(オンラインバンキング)とは、銀行の窓口やATMに行かずに、インターネットを通じて口座の管理や取引を行うサービスのことです。パソコンやスマートフォンからアクセスし、振込、残高確認、定期預金の管理、投資などができます。
インターネットバンキングのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
24時間利用可能 時間や場所を問わず、いつでも銀行サービスを利用できる。 | セキュリティリスク フィッシング詐欺や不正アクセスのリスクがあり、強固なパスワードや二段階認証が必要。 (通帳と銀行印を管理するリスクと同じ) |
手数料の節約 窓口やATMよりも振込手数料が安いことが多く、一部の銀行では無料サービスも。 (プランによっては基本料金が発生することもあるので確認が必要) | システム障害の可能性 インターネット環境が必要であり、銀行のシステム障害が発生すると利用できなくなることがある。 |
利便性が高い 自宅や外出先からすぐに残高確認や振込ができ、ATMを探す手間が省ける。 (帳簿への入力【記帳】のための通帳記帳が省ける可能性がある。) | 操作ミスのリスク 振込先の間違いや誤操作をしてしまうと、返金が難しい場合がある。 (ただしATM振込や窓口からの誤送金も難しい場合がある。) |
管理がしやすい 取引履歴がオンラインで確認できるため、お金の管理や家計簿をつけやすい。 (会計ソフトの連携がしやすい) | 対面サポートが受けにくい 窓口での直接対応が難しいこともあり、トラブル時には電話やメールでの問い合わせが必要になることも。 |
キャッシュレスとの相性が良い スマホ決済や電子マネーとの連携がスムーズに行える。 |
インターネットバンキング事業活動を行う際の利用時の注意点
1、電子帳簿保存法が該当する。
インターネットバンキングによる取引は電子取引に該当するため、取引履歴や入出金明細を保存する必要がある。(なお紙による通帳がある場合、引き続き定期的な通帳記帳を推奨します。)
2、会計ソフトと連携する場合には、金融機関のプランを確認する必要がある。
例えば、
三菱UFJ銀行のBizSTATION LightではAPI連携ができません。(入出金明細のダウンロードは可能。そのため、ダウンロードしたデータを会計ソフトにインポートし、利用することは可能。MUFGのプラン詳細はこちら)
三井住友銀行のWeb21ライトタイプでは入出金明細をダウンロードすることはできません。(API連携は可能。SMBCのプラン詳細はこちら。)
まとめ
インターネットバンキングは、便利でコスト削減につながる一方で、セキュリティリスクやシステム障害の可能性もあります。安全に利用するためには、パスワード管理の徹底、公式サイトやアプリの使用、不審なメールやリンクを開かないといった対策が重要です。