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記帳代行と自計化、どちらを選ぶべき? 経営者が知っておくべき選択のポイント|会計入力編1
税理士とのご契約を検討されている皆さまは、「記帳代行」と「自計化」という2つの選択肢に直面します。
- 記帳代行:レシートや領収書の原本を税理士に渡し、会計入力を任せる方法
- 自計化:ご自身で会計ソフトに日々の取引を入力する方法
「どちらを選べばいいのか分からない」というお声は少なくありません。そこで今回は、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく比較し、貴社の状況に合わせた最適な選択肢を見つけるためのポイントをご紹介します。
記帳代行と自計化の比較表
項目 | 自計化 | 記帳代行 |
---|---|---|
会計入力担当者 | クライアント | 税理士事務所 |
会計ソフト費用 | 必要*1 | 不要 |
税理士への追加報酬 | 原則なし*2 | 発生 |
メリット | タイムリーな試算表で、迅速な経営判断が可能 ご自身で入力することで、経費の使い過ぎをチェックできる | 入力作業が不要になり、本業や家族との時間を確保できる 会計のプロが入力するため、正確な記帳が担保される |
デメリット | 会計・税務の専門知識が必要 入力担当者を雇う場合は人件費が発生 | タイムリーな試算表の作成が難しい場合がある 領収書などの整理や、用途の説明が求められることが多い |
*1: 会計ソフトは税理士事務所が推奨するものを利用することが一般的です。当事務所ではマネーフォワードクラウドやfreeeを推奨しています。
*2: 入力内容の正確性が低い場合、データ修正のための追加報酬が発生する可能性があります。
2025年8月現在、当事務所では顧問料と会計チェック料を明確に区分させていただいております。
税理士が提案する、最適な選択肢の見つけ方
貴社にとって最適なのはどちらか? 以下の3つの観点から考えてみましょう。
1. コストを重視する場合
自計化の場合、月額3,000〜6,000円程度の会計ソフト利用料がかかります。一方、記帳代行を依頼する場合の報酬と見比べて、どちらが割安になるか確認しましょう。
ただし、クラウド会計ソフトには請求書発行や給与計算機能がついていることが多く、現在利用中のソフトから切り替えることで、トータルコストが下がる場合もあります。単に会計ソフトの費用と記帳代行報酬を比較するだけでなく、全体的なコスト削減という視点も重要です。
2. スピーディーな経営判断をしたい場合
経営において、会社の業績をリアルタイムに把握することは非常に重要です。金融機関から融資を受ける際にも、試算表の提出を求められることがあります。
自計化であれば、日々入力することで常に最新の試算表を確認でき、迅速な経営判断に役立てられます。一方、記帳代行では、最新の試算表を手に入れるまでにタイムラグが生じる可能性があります。経営のスピード感を重視するなら、自計化がおすすめです。
3. 時間を効率的に使いたい場合
会計入力には、どうしても時間がかかります。もしその時間を確保するために、本業の営業活動やご家族との時間が削られてしまうのであれば、それは本末転倒です。
日々の入力作業に追われることなく、本業に集中したい、プライベートの時間を大切にしたいという場合は、記帳代行の利用を検討する価値があります。
まずはご相談ください
当事務所では、初回のご面談で貴社の状況を詳しくヒアリングし、記帳代行と自計化、どちらがよりメリットが大きいかをご提案しています。
「記帳代行と自計化、どちらが良いか悩んでいる」「自社の状況に合わせて相談したい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。貴社の経営を力強くサポートいたします。