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C009|Amazonビジネスとクラウド会計の連携|仕訳自動化と経理効率化のすすめ(記帳代行を依頼する場合も効率化)
はじめに
「ネット通販の領収書がバラバラで管理が大変…」
「個人の買い物と事業の経費がAmazonアカウントで混ざってしまう…」
「税理士に渡す証憑の整理が面倒で記帳代行も手間がかかる…」
「インボイス対応の請求書、これで合っているか不安…」
こうした悩みを解消してくれるのが Amazonビジネス です。
特にクラウド会計(マネーフォワードやfreee)と連携させることで、取引データや請求書が自動で反映され、経理業務がぐっと楽になります。
さらに、記帳代行を税理士に依頼している場合でも、証憑提出の流れを効率化できるため、確認作業ややり取りがスムーズになるのも大きな特徴です。
なぜ普通のAmazonではダメなのか?
事業用アカウントを分けるメリット
通常のAmazonアカウントでは、個人利用と事業利用が混在し、領収書の様式も統一されていません。インボイス対応の証憑を探すだけで余計な時間がかかることもしばしばです。
一方、Amazonビジネスなら事業専用アカウントとして利用でき、適格請求書の発行・一括ダウンロードが可能。証憑整理や税理士への提出が格段にやりやすくなります。
しかも、個人プライム会員であれば無料でAmazonビジネスのIDを1つ作成可能。追加費用なしで始められるため、導入のハードルも低いのが魅力です。
Amazonビジネスで経理が楽になる6つの理由
1. 適格請求書(インボイス)の発行が可能
インボイス制度に準拠した請求書が自動的に整うため、仕入税額控除に確実に対応できます。
2. 請求書・領収書を一括管理
統一フォーマットでPDFを取得可能。クラウド会計に連携すれば、自動的にデータ反映されます。
3. 法人向け価格や割引が適用
同じ商品でも法人価格や数量割引を受けられるケースがあります。
4. 複数ユーザーでの管理が可能
社員ごとにアカウントを設定でき、管理者が利用状況を確認できます。
5. クラウド会計ソフトと連携可能
マネーフォワードやfreeeに直接データを連携できるため、手入力不要。証憑も自動で飛んでくるので整理作業が減ります。
6. 記帳代行を依頼している場合でも提出が効率化
クラウド会計に証憑が自動連携されるため、税理士に提出する資料がまとまった形で揃いやすくなります。紙やバラバラのPDFを個別に送る必要が減り、確認作業ややり取りが効率化されます。
注意点
- 消費税区分(課税/非課税/不課税など)の最終確認は、利用者または税理士が行う必要があります。
- 楽天市場など他の通販サイトでもデータ連携は可能ですが、インボイス発行事業者かどうかまでは自動判定されません。
- そのため、会計を主体的に効率化したい場合はAmazonビジネスを優先的に導入するのがおすすめです。
まとめ
Amazonビジネスは、
- 自計化している場合 → クラウド会計との自動連携で仕訳が大幅に効率化
- 記帳代行を依頼している場合 → 証憑提出が効率化され、税理士とのやり取りがスムーズに
どちらのケースでも経理業務の負担を軽減し、税務調査に耐えられる体制づくりにもつながります。
さらに、プライム会員であれば無料でビジネスアカウントを作成可能。導入コストゼロで始められるのも大きな利点です。
「事業用の通販はAmazonビジネス」と決めるだけで、会計の正確性とスピードは大きく変わります。クラウド会計との相性も抜群なAmazonビジネス、ぜひ導入をご検討ください。
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