COLUMN
コラム
2025.02.23
コラム
クラウド会計と相性抜群!インターネットバンキング導入のすすめ 【会計入力編5】
クラウド会計の強みを活かすためには、インターネットバンキング(ネットバンキング)の導入がおすすめです。
ネットバンキングとクラウド会計ソフトを連携させれば、入出金明細の取り込みができるようになり、会計入力の手間がぐっと減ります。
事務作業の効率化やミスの防止にもつながるため、バックオフィスの改善に役立ちます。
若手経営者でも意外と導入していない?
当事務所では30代の若手税理士が代表を務めており、お客様も比較的若い経営者や個人事業主の方が多くいらっしゃいます。
しかし、同世代の方でもネットバンキングをまだ導入していないケースは珍しくありません。
今回は、ネットバンキングの利点と注意点を、わかりやすくご紹介します。
ネットバンキングとは?
ネットバンキングとは、銀行の窓口やATMに行かずに、パソコンやスマホから振込や残高確認などができるサービスのことです。
最近は法人向けのサービスも充実しており、会計業務との相性も非常に良くなっています。
ネットバンキングの主なメリット・デメリット
- 24時間いつでも使える…時間や場所を問わず振込や残高確認ができます。
- 手数料が安い…窓口やATMよりも振込手数料が安く、無料枠がある銀行も。
- 帳簿入力がラクになる…クラウド会計と連携すれば、通帳記帳や手入力が不要になることも。
- 履歴がすぐ見られる…過去の取引明細をオンラインで確認でき、管理がスムーズ。
- キャッシュレスとの相性◎…電子マネーやスマホ決済との連携もしやすくなります。
一方で注意点もあります。
- セキュリティ対策が必須…不正アクセスを防ぐために、強いパスワードや二段階認証の設定が必要です。
- システム障害のリスク…ネット環境や銀行側の障害で一時的に使えない場合があります。
- 誤操作による振込ミス…振込先を間違えると取り戻せないこともあるため、要注意です。
- 対面のサポートは少なめ…窓口相談はできないため、トラブル時は電話やメールでの対応になります。
事業で使う場合の注意点
- 電子帳簿保存法への対応
ネットバンキングでの取引は「電子取引」に該当します。
取引履歴の保存義務があるため、入出金明細のデータを適切に保管しましょう。
(紙の通帳がある場合は、定期的に通帳記帳しておくのもおすすめです) - 銀行のプランによっては連携に制限あり
会計ソフトとの連携可否は、銀行の契約プランによって異なります。
たとえば…
・三菱UFJ銀行の「BizSTATION Light」はAPI連携が不可ですが、明細のダウンロードは可能です。
・三井住友銀行の「Web21 ライトタイプ」は明細のダウンロードは不可ですが、API連携は可能です。
まとめ
ネットバンキングは、業務の効率化やコスト削減に役立つ便利なツールです。
ただし、安全に使うためにはセキュリティ対策や事前の下調べも欠かせません。
導入をご検討の方は、お使いの銀行プランや会計ソフトとの相性を確認した上で進めましょう。
※本記事は2025年5月時点の情報に基づいています。
※本コラムは2025年5月8日に一部内容を修正・更新しています。